カテゴリー : レクチャーノート

レクチャーノート「大原のこだわり」 大原正樹

「技を活かす知恵」

大原正樹氏のレクチャーノート第2弾です。
カードマジック主体の内容となっています。

氏の演じるマジックは、指先のスライトだけに頼らず、そのスライトがいかに手順の中に自然に溶け込むかに細かくこだわって構成されています。
そのため、一見難しそうに見える技法でもストレスなく演じることが出来ます。
さらに、どの作品もセリフの意味や盛り上げ方、エフェクトの強弱のバランスなど、演技面についても練られており、観客の反応が良いものばかりです。

―前書きより抜粋―
私が手順や技法を組み立てる際にこだわっていることに、「技法が技法に見えない状況の探求」があります。私は技法とは、いつでも使えるモジュールのようなものではなく、手順と一体となりその継ぎ目が分からないようなものであるべきだと考えています。
特定の状況に見事に溶け込んだ新しい技法を思いついたとき、また既存の技法でもそのような使い方を発見したとき、私は大きな喜びを感じます。

氏が長年に渡り蓄積し、厳選してきた「こだわり」をたっぷりとご堪能ください。
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レクチャーノート「大原のおすすめ」 大原正樹

「衝撃のデビュー作」

若手屈指のクロースアップマジック研究家である、大原正樹氏のデビュー作品集です。

マジック愛好家の間でも話題となった「M.O.S.P.」を始めとした技法、そしてそれらの技法を活かした作品が収録されています。作品はいずれも氏が実際に演じ、一般の観客・愛好家ともに大きな反応を得てきたものばかりです。その秘密は技法だけでなく、「戦略」を巧妙に絡ませたその構成にあります。

―前書きより抜粋―
興味の赴くままにカードやコインを触っていると、時々我ながらこれはというハンドリングを思いつくことがあります。また、名人達の演技や作品を分析していると、不思議を生み出すある種の法則や効果を高める戦略にはっと気付かされることがあります。
それらがふとした瞬間に絡み合い、現象として、手順として、あるいは汎用性の高いテクニックとして結実する。これが、私がマジックをする上で最高に喜びを感じる瞬間です。

現象の分かりやすさと構成の巧妙さ、この両方を兼ね備えた手順を、ぜひ貴方のレパートリーに加えてみてはいかがでしょうか?
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